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定年直前に引っ越し。一人でも楽しく暮らす工夫をし、初めての土地で、初めての年金生活始めます。

春キャベツ、新じゃが、新玉ねぎ、竹の子、さやえんどう、グリーンアスパラ・・・
数え上げたらきりがないほど、春は野菜が美味しい。

春キャベツの千切りならそのままでも丼一杯いける。
新玉ねぎの薄切りはポン酢で食べるのが好きだ。
千切りにしてさっと湯通ししただけの新じゃがには明太マヨネーズが合う。
こんな具合で毎日酒のあてに困ることはない。

栃木訛りでのんびりとした口調が特徴的だった作家の故立松和平さん。
大学入学時の思い出として、うろ覚えだがこんなことを語っていた。

下宿の近くの食堂に入り、メニュー表で一番安いオニオンスライスを注文した。
ほんの何秒かで運ばれてきたものの、いくら待ってもライスが出てこない。
『ご飯はまだですか』と催促したいのだが、訛りが恥ずかしく声をかけれない。
しかたなく玉ねぎだけを食べることにして、はたと気づいた。
オニオンスライスをオニオンとライスだど勘違いしていた。
玉ねぎの上にのっていた削り節がゆらゆらと揺れて、まるで自分を笑っているかのようだった。

入学時ということは新玉ねぎだったかもしれないが、18歳の男性にしたらなんとも悲しい夕食だったことでしょう。
実際、これから東京で生きていくことは大変だぁと結んでいる。

当時の苦学生が経済的理由で味わったものと、私が味わうそれはまったく違うオニオンスライス。
早くも人生の酸いも辛さも噛みしめた人と、苦味も辛みも控えめで甘味を味わう自分とでは、出来の差が歴然としている。

まぁ仕方ない、せいぜいこの時期だけでもオニオンスライス食べまくって血液サラサラにする努力だけはしておこう。

2018.04.12 / Top↑
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