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定年間際に引越した土地で小さな冒険とささやかな幸せ探しをする日々

月に一度のクリニックへ出かけた。
体重が1.5キロほど減量していることを報告すると、医師の顔に笑みがこぼれた。

しかし食事を一食減らしていることを伝えた途端に、今度は顔が曇った。
「それはあまり良いやり方とは言えません」

現在、服用している薬は三種類で、どれも朝食後の一回のみ。
したがって朝食だけは抜けないので、朝の食事内容には十分に気を遣っている。

「それなら無理せず続けてみてください」と、医師のほうが折れた。
「はい、おそらく秋になったらまた変わるかもしれません」と予告し、診察終了。

近くの薬局で薬を受け取り、外に出た所で同じマンションの人に出会った。
挨拶をしたら満面の笑顔で、珍しい場所で会いますねと返してくれた。

お名前は存じ上げないが、マンション内でも外でもよくお会いし、声を掛け合っている。
自分がなぜこの辺りをうろついているのか、詳しく語り始めた。

しばらく聞いていたが、一向に切り上げる気配がない。
仕方なく次の用事があることを告げてようやく解放された。

「それではまた」と言った途端に、「ところであなたとはどこで出会っていますか」
エッ?最初は聞かれている意味が分からなくて、聞き直した。

「顔は覚えているんだけど、どこで出会った人かわからないのよ」
「同じマンションですが・・」
「あら~そうだったの」

名前が思い出せなくて気持ちが落ち着かないということはよくある。
誰だっけ?ということもよくあるが、まさか聞くことはできずに、一人悶々とすることもある。

おそらく自分と同年代だろうか?
ハッキリ聞けることが逆に羨ましかった。

2019.08.30 / Top↑
バスに乗って浅草へ出かけた。
電車だと15分で行けるのだが、あえてバスに乗ってみた。

一駅だけ電車を利用すると都バスの始発に乗れる。
車窓から見える景色を楽しみ、一時間弱で浅草雷門前に到着した。

雷門前は始発から25個目の停留所で、料金は一律200円。
都民の皆さんはシルバーパスを利用し、現金や電子マネーを使う人は見当たらない。

停留所に停車するたびに降りる人、乗る人が5~6人単位で変わる。
利用客は見事に高齢者ばかり。

私もシルバー世代だが、見渡すと乗客の中では若い方だと思う。
したがって人が乗ってくるたびに、腰を上げて席を譲る。

面倒なので立っていると運転手さんに、空いている席に座るよう促され恥ずかしい。
もちろん事故防止のためだということは理解できる。

バスの優先席の配列がよくわからないが、だいたい前のほうに集中している様子。
ほとんどの高齢者は乗車すると、前方に立ち止まることがわかった。

次に利用するときは後部座席に座ることにした。
本当は一番前のひと際高くなっている席がいいのだが、どうやら人気のようで席が空かない。

食事をしてお茶を飲み、買物を終え、帰りは電車の予定で歩いていたらなんとバスが来た。
結局帰りもバスにした。

案の定一番前は空いておらず、やや後ろの席を確保した。
帰りは赤ちゃん連れのお母さんや学生さんも乗っていた。

実はこの外出は朝から夕方の四時まで、マンションの断水によるものだった。
時間を潰すための急な思いつきだったが、このアイデアはなかなか良かった。

2019.08.28 / Top↑
長年の野球ファンとしては5-3の試合が一番面白いと思っている。
昨日の甲子園決勝戦はまさにそれだった。

大量得点は案外しらけるもので、逆に1-0の試合も観る側としたらやや物足りなさを感じる。
ましてやその一点が初回のホームラン一本だったりしたら、退屈極まりない。

今年は休養日もあり、勝ち上がってきたモチベーションがいったん途切れることになる。
お互い相手を研究する時間も十分にあり、この休養日が精神面に影響するのかどうか気になる。

おそらく勢いでこのまま一気に行きたいという気持ちもどこかにあったにちがいない
実際、予想に反して打ち合いになったが、どちらも頂点にふさわしい素晴らしい試合になった。

ところでせっかくの好試合に水を差したのは、表彰式が終わった後のインタビューだった。
履正社の選手にいきなり「奥川君はすごかったですか」「どうすごかったですか」と聞く記者。

このインタビューにすぐさまネット民が反応したのは予想がつく。
どうやら某民放局の記者だとざわつき、攻撃が止まらない。

私はというと、何度か聞いた校歌の歌詞にマーキュリーが出てくるのが気に入っていた。
それで履正社というのが商業高校と初めて知った次第。

今年も甲子園は大阪強しで夏が終わった。
プロのほうは暦通りにとっくに立秋を迎え、秋風が吹いている様子。

2019.08.23 / Top↑
昨日は一番楽しみにしていた星陵と仙台育英。
大慌てで外出から帰りテレビをつけたら、あれれれれー。

一回戦でありがちな、甲子園常連校と初出場校の試合のような点差に驚いた。
自分の眼の異常で、星陵の得点が二重に見えているのではないかと不安になったほど。

今年の注目度ナンバーワンのエース温存であの強さはさすが。
明日の中京学院大中京戦も大いに楽しみ。

ところでこの中京学院大中京という学校名、どうやらアナウンサー泣かせのようだ。
どのテレビ局のアナウンサーも噛むようで、天下のNHKでは三度言い直したアナがいた。

今年は吹奏楽部の応援にクイーンの曲を入れる学校も多い。
やはり映画の影響か ♬ WE WILL ROCK YOU ♬ 甲子園によく似合う。

優勝しても ♬ WE ARE THE CHAMPIONS ♬ は演奏しないだろうなぁ。
俺たちがチャンピオンだなんてガッツポーズ同様、高野連から注意を受けるだろうね。

今年もう一つの特徴は、4強がほぼ日本の真ん中あたりに集中したこと。
昨年の金農フィーバーではないが、なぜ東北や北海道が活躍するほうがマスコミはじめ、日本中盛り上がるのかと、ふと思った。

2019.08.19 / Top↑
その昔、川の上流と下流に住む人々が水を巡って争ったことからライバルという言葉が生まれた。
川の魚ではなく、水そのものを争ったことから、一つしかないものを求めて争う人々となった。

日本語でライバルは、同等もしくはそれ以上の実力を持つ競争相手、好敵手と訳される。
スポーツでも産業でもあらゆる分野において、競い合ってお互いを高めるという良い意味合いで使われる。

英語圏でのライバルは常に対立し合っている宿敵という意味が強く、好敵手という意味合いは無いそうだ。
そのことは歴史からも十分に感じ取ることができる。

お隣の国のトップが発したという、盗人猛々しいも日本とあの国での意味合いはどうなんだろうと考える。
日本人からすれば言われるよりも使う人の品性を疑う言葉で、一般人でも公では使わない。
かの国ではそこまでの意味はないのだろうか?

言葉は通訳によってもニュアンスが変わることもある。
あのニュースがどこから配信されたものかによっても違う(右系だの左系だの)とややこしい。

長崎で被爆された85歳の男性はご自身の体験と核廃絶を英語でスピーチしている。
どうしても自分の言葉で伝えたいと、60歳になられてから英語の勉強を始めたという。

もちろん通訳者を信頼していないのではなく、直に自分の心を聞いて欲しいという一心からだ。
NHKのテキストを使って勉強している様子がテレビに映っていたが、心から敬服する。

実際のスピーチも素晴らしく、世界中で感動を呼んでいる様子。
もう十分伝わる英語なのに、未だに辞書を片手に言葉の一つ一つを確認する。

日本人が苦手とするRとLの発音。
プレイは play だと遊ぶで、pray だと祈るになる。

ご飯のライス rice を注文したらシラミの lice がでてきたという古いジョークもある。
こうなると聞き手側の知性の問題であって、理解力や状況判断ができない人とみなすのが賢明。
トランプ大統領が安倍総理の英語の訛りを揶揄したという話も然りだ。

そういえば外国人が言っていた。
日本人はRとLの発音が苦手なわりには、日本車にRとLがつく名前が多いのはなぜ?

2019.08.15 / Top↑
橋本病の影響もあり、この暑さでも体重増加が止まらない。
そこで今月から一日二食にすることにした。

朝7時の食事時間を9時にし、昼食を抜いている。
案外夕食までお腹が空くことはないが、買い出しの日だけは要注意だ。
当然ながら余計なものを買ってしまう。

近所の銀だこがリニューアルしたばかりで連日行列ができている。
昨日は買物帰りに並んで初めてタコ焼きを買ってみた。

自分の前の人は70代位の男性だが、順調な流れがこの人で止まってしまった。
ソースやマヨネーズをどうするかという質問が理解できないようだ。

直接かけるか別にするかということだが、言っていることがまったくわからないという。
どうでもいいから早くしてくれと言われ、直接かけている様子。

やや早口のマニュアル化された質問攻めに、理解が追いつかない苛立ち。
10月消費税改正で、ますますこのような老人が増えることだろう。

タコ焼きは自宅に持ち帰り、缶チューハイとともに早めの夕食になった。
今朝の体重計は1.5キロ減、嬉しいのと自分の目を疑い三度も乗ってしまった。

2019.08.07 / Top↑
5歳になる男の子を持つ母親が、村上春樹さんに相談した。
息子がいつ地球に隕石が落ちてくるかが心配で夜も眠れないようだ。なんと言ってあげたらよいか。

村上さんの回答は、「アリのことを考えてみてください」だった。
路上のアリはいつ人間の靴底でぺしゃんこにされてしまうかもしれないのに日々黙々と働いている。
隕石を心配していたらアリが気分を悪くしますよ、アリえねぇと。

7月31日東京新聞のコラム筆洗はこんな書き出しで始まった。
この相談が載っている本は私も持っているが、このコラムを担当している方もかなりの村上ファンと想像する。

隕石とまでいかなくとも、人は誰でも少なからず取り越し苦労をしているのではないか。
私の場合は中学生の時、隣家の火事で貰い火をしている経験から、人一倍火事が怖い。

火事のニュースは観るもの聞くのも地震以上に怖い。
石油ストーブの炎が怖い時期もあった。

最近は家電やスマホの充電器からの発火のニュースをみて、家中の家電を信用できなくなってしまった。
とりわけエアコンと扇風機、電子レンジやオーブンを使う時の怖さは異常に近い。

エアコンは一~二時間の外出なら付けっ放しのほうが節電になると聞いても、心配でそんなことできない。
もしも突然発火していたらと想像しただけで、なけなしの資産である株価の暴落よりも心配になる。

オーブンで肉を焼いているとき、火が出るのではないかと終始見張っている。
ベッド横の読書スタンドがバシッと奇声をあげることもあり、爆発でもしないかと不安になる。

なんだか家電に脅かされている毎日だ。
村上春樹さんに相談したらどのように答えてくれるかしら?

90歳を過ぎた母は間もなく67歳になるという私に、いまだに電話の最後の言葉は「火事に気をつけるんだよ」で終わる。
そういえば隣家の火事のとき、一番慌てふためいて怯えていたのは母と私だったような気がする。

2019.08.03 / Top↑