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定年間際に引越した土地で小さな冒険とささやかな幸せ探しをする日々


きょうは休日です。
雨の日の休日は憧れでした。
毎日の通勤は私鉄二社を乗り継いでからさらにJRに乗り換え、そこからまたバスで10分です。
雨の朝のバスは混雑と遅れで私の一番のストレスなのです。

JRに乗り換えるとほぼ毎朝一緒になる女性の二人連れ。
お歳は私と同じ位かな?もしかしたら若いかもしれない。
一人はやや太っていて会話をすすめる人、もう一人は痩せていてもっぱら相槌役。
私は心の中でこのお二人を今いくよ・くるよさんと呼んでいます。

このコンビはどれだけ電車が混んでいても必ず座ります。
そのコツ?はまず太っているほうのくるよさんかな?が大きな声でいくよさんに『もう、今朝は足が痛くってね』と話します。
するといくよさんがすかさず『大丈夫なの、立っていられるの』と切り返します。
そうすると『大丈夫じゃないけど混んでるからしかたないわよ』と。
ここで目の前に座っている人が一人『よかったらどうぞ』と言って立ち上がります。
(この場合、たいてい30~40代の男性が多い)
くるよさんは『あらいいの、悪いわね』と言って座り、いくよさんに『悪いね、私だけ座って』と続けます。
いくよさんは『しかたないわよ混んでるし、空きそうにないし』と。
そうするとくるよさんの隣に座っている人が立ち上がり、無言でドアの方に移動します。
(この場合は20代位の女性が多く、一言も発しない)
いくよさんは『あら、いいのかしらね』と言いながらもう座りかけ態勢。
ここからは完全に二人の世界。
どうやらパートで働いているお仲間のようで、聞くともなく聞こえてくる会話はもっぱら職場の愚痴と人の噂。
ほぼ毎朝この繰り返し。

このお二人にとって、この時間は毎朝の楽しみであり、一日の活力補充なのかもしれない。
電車の中で音楽やラジオを聴いている人は別として、本を読んでいても、
スマホをいじっていても、あるいはボーとしていても人の会話は耳に入ってきてしまう。
会話の内容から赤の他人に職業や会社、家庭の状況まで勝手に想像され、
あるいは人間性まで評価され、笑い者にされたり、軽蔑されたり。

通勤も40年以上になる私は20代のころ同じ通勤経路で職場の友人がいて時々一緒になっていた。
電車内でたわいない(私たちの間では)会話をしていたとき近くにいた人がぷっと吹き出したことがある。
私が先に降りたあと、残った友人に『さっきの人、面白かった』と言われ困ったそうだ。
それ以来、通勤は一人がいいと思っている。


2017.05.26 / Top↑