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定年直前に引っ越し。一人でも楽しく暮らす工夫をし、初めての土地で、初めての年金生活始めます。


私にとって毎年この時期の風物詩はノーベル賞、とりわけ文学賞。
今年はカズオイシグロさんでした。
文学賞を受賞する人はもう少しご高齢というイメージがありました。
毎年最有力候補とされている村上春樹さんが受賞しないのも年齢じゃないかとおっしゃる人もいたけれど、もうこれは使えなくなってしまいました。

ハルキストとまではいかないが、かなりの愛読者です。
カズオイシグロを知ったのも春樹さんがらみでした。
他にもチャンドラー、サリンジャー、カーヴァ―、ドストエフスキーなど春樹さん経由で読んだものがたくさんあります。
また初めて挑戦した原書も“ライ麦畑でつかまえて”でした。
ほとんどの春樹ファンも同じだと思います。
こうやって読書量を増やしてくれる影響力だけでも人気作家として十分な貢献をしていると思うのは私だけかしら。

今手元にはカズオイシグロの原書が二冊あります。
本を購入するとレシートを本の最後に貼り付けて、購入した年月がわかるようにしています。

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“ Never Let Me Go 私を離さないで”は2006年6月10日(土)20:09 丸善丸の内本店
“When We Were Orphans わたしたちが孤児だった頃”は2011年10月02日17:07 有隣堂たまプラーザテラス店
両方ともレシートの印字が消えかかっていますが、この記録から当時の自分の状況がある程度浮かびます。

お二人の作品に共通しているものは孤独、喪失感、闇とか暗、そして希望。
またロシア文学から影響を受けたというところも共通している。
イシグロ氏は日本人だが国籍は英国。
当然文章も英語で書かれるが春樹さんは日本語から各言語に翻訳されるのでイシグロ氏のほうにアドバンテージがあるのは明確。
個人的にはEU離脱、テロ事件など不安定な国情も選考委員会に加味されているような気もする。
物理や化学と違い、文学賞というものにははっきりとしたものがないですし。

『昨年はボブディランさん、今年はわたし、来年は春樹さんに』とコメントされていたのが好印象。
そうは問屋が卸さないと思いつつ、また一年間期待と楽しみができた。

2017.10.07 / Top↑

無類の辞書好きで、紙は勿論のこと電子辞書もメーカーの違うものを二台愛用している。
一台は家用、一台は外出用で、たとえ一駅でも外出するときは必ずバックに入れている。
それにノートや手帳、スマホに筆記具類が入ったペンケースもあるので私のバックはかなり重い。
ある時、同僚の男性にバックを持ってもらったことがある。
『〇〇さんていつも鉄アレイかなにか持ち歩いているんですか』と言われたことも。

最近の読書はこの電子辞書に入っている青空文庫で楽しんでいる。
電子辞書は画面が小さいので疲れるから嫌という知人もいるが、もともと読書用に購入したもでなく、たまたま入っていたからおまけ感覚で読んでいるだけ。

作品の一覧を見ると、教科書に載る有名なものほどきちんと読んでいないことがわかる。
有名すぎて読んだ気になっているのか、今さら読んでもね~なのか、たぶん両方かな。
あとは食わず嫌いもある。
そういったものをこの電子辞書で読めるのはとても有益だと気づいた。

伊藤左千夫の野菊の墓。
なんとなく知っているつもりだったが、舞台となった場所が引っ越し先の近くだと初めて知った。
電車の中で読んでいて不覚にも涙まで流した。

せっかくなので昨日はその場所まで出かけてみた。
地図を持ち、路線バスに乗り、少し手前で降り、あえて徒歩も入れた。

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15歳の政夫と二歳年上の民子にとって最後の別れとなった所にも。

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写真下手はご容赦を。
矢切の渡しといえば細川たかしですか?私はちあきなおみが好きですが、それ以前に伊藤左千夫が有名にしていたのですね。

電子辞書の青空文庫には日本文学と外国文学がそれぞれ1000冊も入っていて、とかく自分で購入する本は好みが偏りがちだが、、ジャンルを問わずとりあえず読めるのが嬉しい。
それに画面も明るく、文字サイズも変えられて私にはこれで十分です。
読んでいなかった宮沢賢治の童話、あまり有名でない漱石の作品、正岡子規なども面白かった。
2017.09.10 / Top↑